上遠野浩平「戦車のような彼女たち」

戦車のような彼女たち Like Toy Soldiers

戦車のような彼女たち Like Toy Soldiers

もうすっかり本名でしか呼び合っていない夜明けの敵という人と「あの頃ブギーポップをむさぼるように読んでた俺たちはなんだったんでしょうね」「だってほら、ペパーミントで、飛鳥井仁が出てきたときのあの興奮は」「ああー」というような話をしているときにその場にいたリアル先輩が「おれ、こんど結婚するから」と衝撃の発言をしたため「俺たち、なにやってんだろ・・・」という感じになってしまったのですが、上遠野さんもずいぶんサラサラした話を書くようになったなあというのがこの本の感想です。

僕らはもう状況に慣れすぎていて、だってメフィストだのファウストだのにブギーっぽい話が載ること自体大ニュースであったはずなんですよ2003年頃であるならば。だって昨日ひさしぶりにネットの人たちとお会いしたら女の仕事ってね、みたいな話になって大森南朋の話になってうわすごい文化系女子トークだどうしよう、と思ってしまったのですが酔っぱらっていたので特に問題ありませんでした。

ああ、幸せになりたい。