シベリア少女鉄道スピリッツ「キミ☆コレ〜ワン・サイド・ラバーズ・トリビュート」

LOVE8002010-01-19

11日夜の回を観たよ。劇団名のおしりに五文字増えて、小さい劇場での久々の本公演。篠塚茜さんが相変わらず可愛らしい。

最近はテレビに出たり有名な人がファン宣言したりして、すっかりメジャー化しているシベリア少女鉄道ですが、チケットは早い段階から予約すればちゃんと取れます。自由席だし、コンタクトレンズを忘れてしまったので前のほうで観ました。

くるぞくるぞ、やっぱり来た!という、「お約束」で芝居をつくる劇団なのですが、マニアックになりすぎず、ライトにも寄りすぎず常に微妙な線を保っているのがすごい。今回は上演時間も1時間と短く、テンポよく二転三転といけた感じですばらしい。役者陣も魅力的な人たちが多く、脚本的に問題のある前半パートも演技でカバーしていて、退屈せず観ることが出来ました。

オチでのびっくりを期待するというよりは、後半どうなるのだろう、という推理や、役者一人一人の演技の意味を考える「謎解き」に近い楽しみ方をしています。今回のネタは本公演らしく二段構えで、誰もがわかる再放送でおなじみのあれ。そして相変わらずマゾな稽古をしたんだろうなあ、と思えるような複雑さ。シベ少の芝居の特徴として客席の笑いがだんだん少なくなっていくというのがありますが、間違いなく途中から笑ってる場合じゃなくなるからなんですよね。スゲーってことに気づいちゃうから。


2010年 1月6日(水) 〜 17(日)
新宿タイニイアリス
脚本・演出:土屋亮一
出演:加藤雅人(ラブリーヨーヨー)、工藤史子、篠塚茜(シベリア少女鉄道)、高松泰治(ゴキブリコンビナート)、藤原幹雄(シベリア少女鉄道)、吉原朱美(本能中枢劇団)