「Shall we ダンス?」
- 出版社/メーカー: 角川ヘラルド映画
- 発売日: 2006/10/20
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日本人が社交ダンスをやる、という気恥ずかしさが全面にあふれていて、とても好感が持てます。歌でも芝居でも一歩踏み出して表現することに躊躇してしまう、そういう日本人的感覚。踊っているのはド派手な衣装を着たおじさんおばさんばっかりで、場所はどっかの体育館、飾りつけはもちろん手作りという恥ずかしさ炸裂のビジュアル。それが「社交ダンスをやっている人にとって当たり前の姿」になっていることに僕はとても不思議な感覚を覚えます。
アメリカさんは原典への敬意がすごく感じられてとても気分がいいのだけれど、いかに同じシナリオを使っていたとしても、「Shall we ダンス?」と「Shall We Dance?」は根本的に別の映画にならざるを得ないわけで。黒人がボブスレーに挑戦する気恥ずかしさを僕らが理解できないように、社交ダンスに対して踏み込む第一歩が、そして周囲の目に対する自意識の在りようが違いすぎて、日本版を見ているときのモヤモヤした感じがギアちゃんのほうにはない。だって格好いいもん。だからこそラストに堂々と妻のほうに会いに行くギアちゃん、といういかにもアメリカなシーンを入れてたのはよかった。そのまんま、をやりすぎないあたりが。
「Shall we ダンス?」は最後までいまいち格好つかないところがいいですね。開き直りすぎなところはあるけれど、社交ダンスに市民権を得させたことは本当にすごいと思いますし、幸せな映画だと思うのです。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2005/10/28
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