「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」

LOVE8002010-01-23

原作者総監修、ってのがアニメファンならずとも売りになるのがワンピースのすごいところ。麦わら一味と動物たちが大暴れする気合入りすぎのオープニングから、大人も子どももおねーさんも、心を鷲づかみにされてしまいます。ひとりひとりキャラクターが紹介され、タイトルロゴドーン!のあの瞬間のゾクゾクはほんとたまりません。とにかくスピード感が半端じゃない。絶対事故らないジェットコースターに乗っているような、安心と爽快さを併せ持つすばらしい作品。

映画版のファンサービスというかなんというか、麦わら海族団みなさんが劇中何度も衣装換えしてくれます。ナミの露出度がいちいち高くて尾田先生のこだわりを感じますが、眼鏡にミニワンピというロビンの格好がちょっと凶悪に過ぎてこまってしまいます。映画へのパロディなどもふんだんに盛り込まれていて、終盤の雪の中ボスのところへ乗り込んでいくシーンはわざわざ着替えんでもいいだろ!という突っ込みも気にせず、レザボア・ドッグスみたいな黒服ネクタイで全員キメ。それでいてインディゴからの攻撃をしっかり正面から食らうゾロには、服をボロボロにしながら戦うことの美学を教えられた気がしました。

特典の0巻読んだら本当にこと細かく原作者チェックが入っていて、ああ本気で作ってるなあと思いました。こういうアニメはそうそうあるもんじゃないです。僕の場合実は原作は空島編の途中までしか知らなくてブルック、フランキーとはほぼ初対面だったのですが、ブルック超かっこいいですね!こだわり派や原作ファンが細かいところに引っかかるのもわかりますが、にわかの僕からしてみればもうホントかっこいい映画だったし、みた後には気持ちよい疲れが胸に残る極上作品にほかなりません。