「しあわせのパン」

LOVE8002012-02-13

「しあわせのパン」みてきました。

先日パンのコーディネーターをされてる方とお話をする機会があって、この映画を薦められたので観てみました。いや、すごくピュアで良い映画でした。普段だったらスルーしちゃう映画だけに、貴重な出会いをいただけたと思います。

パンはちぎって分けてみんなで仲良く食べようよ、というイエス・キリストの頃から大事されてきた精神よ、ふたたび。劇中にでてくるパンもすごくおいしそうに作られていて(あとサクッていう音もイイ)腹ペコ必死です。中でも冬季限定のチーズ入りパンが死ぬほどうまそうです。

こういうスローライフ的なお話を生半可な役者がやってたらしゃらくせえで終わるのですが、大泉洋原田知世のふたりが演じてるもんですから、ニコニコしながらパンを分け合うその非現実的なまでの神秘性にへへーっとひれ伏すしかないわけです。大泉洋はもう北海道を舞台にした映画撮るなら呼ばないと失礼、みたいな雰囲気になっていて、もはや大御所の風格です。

あと平岡裕太くんが劇中で乗ってるバイクがよかったなあ。スズキのボルティなんですけど、ほどよいダサさが作品とマッチしていてとても素敵でした。あと、大橋のぞみちゃんの役はちょっとした叙述トリックになっているので、なかなかあなどれません。ただの不思議映画だと思わず、色々な方に観ていただきたいですね。