「ザ・マペッツ」

LOVE8002012-06-01


さいこう。

昔の人形劇キャラクターたちが、当時の自分たちの劇場を取り戻すためにもう一度ショーをやろう!というストーリー。マペッツのキャラクターってカエルのカーミットくらいしか知らなかったのだけど、どっかでみたことあるやつらがてんこ盛りで大変たのしい。

だいたいそもそも、なんで人間の役者と人形が一緒にいるのか?→「それはそういうもんなんです」という力強さが頼もしい。物語をいかに省略し、デフォルメするかということにすごく魅力を感じるようになったので、これでもかと投入されるメタ要素、メタ発言にひたすら笑っていました。

ジャック・ブラックウーピー・ゴールドバーグなんかが贅沢に本人役で登場。「プラダを着た悪魔」でメリル・ストリープのアシをしてたアン・ハサウェイじゃないほうの人がヴォーグの受付役で出たりと、パロディの宝石箱や。「人間劇」と「人形劇」を両方やってるのに、最後まで軸がぶれないとこも素晴らしい。

「ドライヴ」

LOVE8002012-05-31


「ドライヴ」観てきました!ヒューマントラスト渋谷にて。

そのあと台場シティーにオープンした新しいZEPPで「アイドリング!!!緊急ライブ!さらば11号すぅちゃんの旅立ちング!!!」に参戦してきまして、これまた素晴らしいライブだったんですがべらべら感想書いても誰もわからないでしょうから、ドライヴのことだけ書きますよ、心配しなさんなお嬢さん。

平日昼だというのに映画館は超満員。今週のシネマハスラーでやったからですかね。久々に最前列で映画を観てきました。これが結構よくて、本当に車乗ってる気分になりました。整理番号があとのほうだったので、ガンダム像の下あたりに集合して、ゆっくりと入場です。

なんだかうまく女性を愛せなくて、つい孤独になっちゃう男を演じさせたら右に出る者はいない(←クリシェ)のライアン・ゴズリング先生が主演ですから、全体的に物悲しいトーンが流れています。しかしすぅちゃんこと森田涼花の持ち前の暖かさと芯の強さで、けして暗くなることなくライブは進んでいきます。俺も大好きな「バッキューン!」を元気よく歌いあげる姿には胸が締め付けられました。

ヒロインを演じるキャリー・マリガンさんがすばらしっくす。河原でパシャパシャ遊んでいるときの胸元の無防備さとか、疲れた感じの色気がたまりません。ってこの人、えらい疲れた顔してるんですけど、俺と年齢ひとつしか違わないんですな。ヘルボーイでもおなじみロン・パールマンも出てまして、彼はもう、ゴリラです。100%ゴリラ。

「どうなっちゃうんだよ!」の連続で物語が展開していく中盤までは文字通り手に汗をにぎって鑑賞していましたが、着地点が見えてくるラスト付近はやや失速ぎみに感じてしまいます。が、バカリズムに次いでまさかのサプライズゲスト、元アイドリング!!!5号滝口ミラが登場し、死ぬほど興奮しました。そういえば彼女の番組内での扱いもゴリラでしたね。卒業生がこんな形で絡むなんて今までなかったことなので、いよいよ来年の同窓会企画が現実味を帯びてきましたかな。

ちなみに彼の乗る車を現代日本で持つことになると、自動車税だけで年間88,000円かかります。うひょー。

「ミッドナイト・イン・パリ」

LOVE8002012-05-28


観ました。面白かったー。

文学オタクの主人公が、婚約者と訪れたパリで遭遇するあれやこれや。彼女はベルサイユ宮殿とか観たいのに、男はというと「ジョイスがサワークラウトを食べたカフェに行こう!」とか言い出したり、「雨の中をあるくのがオシャレなんだ」と主張したりと、すげー気持ちはわかるのだけど、オタ丸出し発言の連続で関係に亀裂入りまくり。それにしても、このふたりよく付き合えたな。

主人公のパリ愛がありすぎて、しまいにはタイムスリップしてしまう。フィッツジェラルド夫妻、ヘミングウェイピカソ、ダリ、ルイス・ブニュエルといった超有名人が次々と出てきて「よう!」って挨拶してくるので、観てるだけでテンション上がってきます。芸術史にすごく詳しい人にとっては「ただ出てきてるだけやんけ」と突っ込まれるような浅い描き方ではあるけれど、こういったキャラ付けも主人公のミーハーっぷりを表しているようで、これはこれでいいと思う。

シュルレアリストたちはおおむねギャグ要員で、二人の女性を愛してしまった主人公に対しダリが「それは自然なことだ」と返答する姿には、(そりゃお前らはそうだけどさ!)と突っ込まずにはいられまへん。いたずら心でルイス・ブニュエルに「皆殺しの天使」のアイデアを教えるシーンで、「で、だからなんで誰も家から出られないんだよ?」と繰り返し尋ねられるところなんかうっかり笑ってしまった。

作中にこめられた、「都合のいいときだけ「昔はよかった」ばっかり言ってんじゃねーよ!」というメッセージにも共感したけれど、「やっぱ、趣味を理解してくれないと結婚とか無理だよね」という部分もとても大事だと思いましたですよ。

「名探偵コナン 11人目のストライカー」

LOVE8002012-04-19


コナンくん観ちゃった。

わたくしとしたことが、うっかり前日遅くまで仕事しちゃいましたもんで約100分の上映時間についても「ちょっと長げーな」と呟いてしまうくらいゆとり教育の申し子っぷりを発揮し109シネマズのプレミアムシートにふんぞり返っていたわけですが、終盤唐突に挿入される遠藤選手の「蹴ルトイウヨリモ、スクイ上ゲル感ジデ・・・」の台詞に、眠気もふっとびました。わかったぜ、ありがとう遠藤選手・・・。

コナンザムービーは今年で15周年ですが、コナンくんを映画館で観るのって生まれて初めてです。小五郎の声に違和感がなくてびっくり。りきちゃん頑張ってるなあ。

私のようなコナンビギナーはコナンくんのイーサン・ハントっぷりに普通にドキドキしてしまう感じなのですが、周囲のコナン上級者達は「今回メインテーマの入りがイマイチだったよね」とか「ゲスト声優を無理やり容疑者に入れたから、結果としてキャラが薄まっちゃったよね」とか「「今年はスピリッツの優勝だね」「ちがうよ、柏レイソルだよ」のやりとりは笑った」とか、わたしには理解しがたい次元に到達しているようです。

まあコナンビギナーといいつつ、テレビアニメは第1回から観てますし、友達の手を握って「あなた陸上部に入ってますね」とかやってましたし、13話くらいであったアニメオリジナルエピソードのコーヒーに毒薬、ケーキに解毒剤を入れとくトリックについて小学生ながらに「んなアホな」と突っ込んだりもしていたわけです。だから現役のサッカー選手で唯一顔と名前が一致するカズとコナンくんがサッカーしてるだけで結構感動したりはします。変にストーリーに絡ませるよりも、一発ゲストみたいな感じで出てきて欲しい派。

「アーティスト」

観ましたよ。

モノクロのサイレント映画シネコンで観るという不思議。公開直前なのにお客も少なかったし、シーンとした空気の中だったのでいまいち乗れずに残念です。やっぱこういうのは隣の人といっしょに突っ込み入れながら観なきゃね。この映画の中でも、そういう描写あったし。

サイレント映画のスターふたりが、トーキー映画の隆盛にともない一方は躍進し一方は没落していく、というのが本筋。時代の移り変わりを描いた映画です。サイレントでないとできないこと、トーキーでないとできないこと、を両方やっていて、かなり緻密に作ってるんだろうなあ、と感心しました。

とはいえ話自体は非常に地味だし、映画好きが好きな映画、の枠はなかなか出られてないかなあ、とも思いました。「ものすごくうるさくて」や「ヒューゴ」もそうでしたけど、「どこかへ行ってしまった自分を取り戻す話」を時代が必要としてるんですかね。あ、あと、俺の大好きなお下品俳優ケン・デイヴィシャンが質屋役で出ていて、テンションあがりました。

犬がすごい映画です。

「超能力者」

LOVE8002012-03-17

ひさしぶりに東京まで行ったので

ラーメン二郎三田本店食べてきちゃいました〜

お腹にずっしりときました。トサルチョボリョッソ〜。爆


そのあと新宿に移動して、「超能力者」観てきましたYO

関東地方では新宿でしかやってないんですよね〜

公開初日ということもあって、シネマートはおばさま方でいっぱいデシタ

舞台挨拶とかあるわけじゃないのにお花があったり・・・その情熱、スゴ。爆


映画自体はツッコミどころ満載で、とても楽しめました〜

今は兵隊に行ってるカン・ドンウォンが悪役でてきます。

目玉を猫みたいにギョロギョロさせて人を操り、

そのスキに悪いことをするっていう、

エッチビデオの「時を止めたスキに・・・」シリーズに通じる男子的イタズライズムあふれる快作です。←


ドンウォンさん、最後まで結局何がしたいのかよくわからないんですが、

世界が憎くてたまんね〜ってエネルギーであそこまで暴走できるのがすごいと思いました。


最初は意味不明だったラストシーンをよーく考えてみると・・・

ふたりとも同じ能力を持ってるんですね。

使い方次第でいかようにも転ぶと言う。

え、それ、ふつう!ふつうだよ!



韓国映画見ると文化のこととか、色々発見があって面白い。

お葬式のシーンとか、こういう施設あるんだ〜と思ったり(嘘だったりして。爆)

でもいちばん面白かったのは、

コ・スとトリオを組む韓国語ペラペラの黒人と白人の役者さんだな〜

韓国映画で、アジア圏以外の外国人俳優がここまでストーリーに絡んでくることってあまりない気がします。



ちなみにこの映画「超能力割引」ってのやってまして、

チケット買うときにその場でスプーンまげると1000円で観られるらしいですよ(笑)

なんぢゃそりゃって感じですが、超能力者の方はぜひどうぞ!爆

「TIME」

LOVE8002012-02-26

「TIME」観てきました。

男が女を振り回す映画なんて、何年ぶりのことでしょう。「こち亀」の両さんですら、youtubeに婦警の盗撮動画を流すことで復讐を遂行するような根暗男子に成り下がってしまった昨今、ジャスティン・ティンバーレイクの俺様っぷりは観ていてすがすがしい。俺もボウズにしようかな、と思ってしまったほどです。劇中で出てくる車も「まちがった未来」っぽいフォルムでカッコイイ。

生きるための残り時間が通貨の代わりとなっている近未来が舞台のSF映画。とはいえ本作はあくまでSFの皮をかぶったド直球経済学映画であり、お金持ちたちが1000年とかのわけわからない時間を所持して悦に入っている姿はまさに「そんなに生きてどうする!」とツッコミをいれたくなるってもんです。「火の鳥」的なアプローチで命を語るのが富裕層=悪役で、それを冷めた目で見る貧困層、という構図が切ない。

また、ジャスティンにチョコチョコ着いてったあげく好き放題されてしまう金持ちヒロインを演じるアマンダ・セイフライドが劇烈にかわゆく、彼女を知っただけでもこの映画を観た甲斐があったというもんです。上映後、近くの席の中学生男子が友達に「やっぱ洋画はキスシーンが多いな!」と興奮気味に喋っていたことも、これまた印象深いことでございます。